…This is me Vol.2 ハンドボール 松信亮平

 

This is me 誰かのために

松信亮平/Matsunobu Ryohei

日本ハンドボールリーグに所属する沖縄県のクラブチーム、琉球コラソンでプレーをする松信亮平選手。ハンドボール選手になって13年。13年ものあいだ活躍し続けることができる秘訣は、今まで支えてくださった方々や応援してくださっている方々への感謝の気持ちを持っているからである。

ハンドボール選手となってから、何のためにやっているのか分からなくなるような時期もあった。そんな時に支えてくれたのが家族や同期の仲間を始めとする周りの方々だ。そんな方々への感謝の気持ちから、“誰かのために”という想いが強い。

ハンドボールはすごく攻防が激しいスポーツである。7人対7人のコートプレーヤーがコート上を走り回る。正直な話、ごまかせたりすることもある。誰かが頑張って走っている時にサボることだってできる。けれども、誰かのためにという感覚でプレーをしていると手を抜くことはできない。誰かを休ませるために自分が走ろうとか、この一歩頑張ることで誰かが見てくれているという気持ちでプレーをしている。

そういう想いがあるから、長く寝ておきたいと思う日でも朝早く起きてランニングを行う。ランニングを行う時は、少しでも長く、少しでも坂のある道を選ぶ。誰かのために、自分をしんどい方に追い込む。

多忙な日常の中でも、自分磨きを行う時間は欠かせない。移動中の少ない時間でも本を読むように心がけている。本はいろんな経験をしてきた人の知恵を得ることができる。もともとは本を読む方ではないけれど、自分のため誰かのために読むようにしている。ただ寝ているだけよりは絶対にためになる。本から学んだことを誰かに話すことによって、自分のためでもあり、誰かのためになるかもしれない。

「死ぬ瞬間に割と楽しかったなって人生終われたら良い」

もちろん選手としては、いつ終わるかもわからないからやり残したことがないように1日1日を大切にしている。選手が終わったとしても、もっと面白いことをこれからやるらしいよって言われるような人生を送りたい。誰かのために尽くせるような人生を送りたい。

そして、嘘はつかない人でいたい。約束を守る人でいたい。

今まで支えてくださった人やお世話になった人のためにも、嘘をつかないことや約束を守ることは肝に命じている。誰かを裏切ることは絶対にできない。自分に正直な存在でいたい。

楽な道としんどい道の分岐点があれば、迷わずしんどい道を選ぶ。
今まで支えてくださった方々や家族、仲間のために。

「誰かのために」が松信選手の原動力である。

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