…This is me Vol.8 エース 栗原正明

This is me 「地域の人にとっての道標」

栗原正明(くりはら まさあき)
1987年東京都生まれ

エース栗原。その名は彼がトライアスロン人生を始めたその日から名乗っている。「地域密着型プロアスリート」として活躍する栗原正明さんの人生において彼自身は、常に人生という名のレースでエースとして輝いていた。

幼少期から水泳、器械体操、野球、陸上など様々な競技に親しんできた栗原さんは、国士舘大学に入学後新たな競技を始める。トライアスロンだ。4年時にはトライアスロンから水泳を抜いた、デュアスロンという競技で日本チャンピオンに輝く。

きっかけは自分自身にあった

栗原さんは現在33歳。家族も持ちながらプロアスリートを続けている。 そんな彼も、一度は競技から離れたことがあった。 大学院卒業後、山梨県に移住し高校の教員をしていた頃のことだ。自身が生徒に行った授業が彼の人生を変えることになる。

当時17~18歳の生徒たちに対して「10年後の夢は何か?」という質問を総合の授業で投げかけた。子供のころ「プロ野球選手になりたい」と語っていたように、地位や名誉を捨ててもう一度自分の夢を考えてごらん、と。当時の生徒たちの10年後とはまさに、栗原さんの年齢だった。自分の10年後の夢は…彼は考えた。
「情熱大陸に出たい」本当の自身の気持ちを思い出した。

このまま教員を続けていてては情熱大陸には出演できない。 けれど自分にはトライアスロンがある。

”プロアスリート”として

今、エース栗原さんは地域の農家さんやお店など、いつも応援してくださる地域の方、スポンサーの方々を「応援しながら」アスリートを続けている。自身の練習の合間を縫っては、「援農」と言って観光農園の作業を手伝いその様子を自身のSNSで発信している。

競技をしている自分にとっては当たり前に自転車やランニングで越えていける距離も、地域の人にとっては驚くべき距離。その距離を走って地元のパンを毎週買いに来ていれば、パン屋の方にとって「誰かに伝えたくなる人」になれる。地域でそんな競技に取り組み頑張っている人がいると知れば、応援したいと思ってもらえる存在になれる。地域にとって価値を感じてもらえるようアスリートとして結果を出し、応援の恩返しを形にしてきた。

4.5年前には年間40レースに出場し、日本チャンピオンやアジアチャンピオンも幾度となく経験してきたエース栗原さんは現在、新たな目標に向かっている。地域に根付くアスリートを、自分以外にビジネスで成功させることだ。今もすでに、「ご当地アスリート協会」を立ち上げ、他県同士の地域密着型アスリートを利用して、アスリートとスポンサー企業・スポンサー企業同士が出会うきっかけを作ろうという計画も進めている。

誰かにとっての道しるべ

エース栗原さんは言う。
「僕の存在が地域の人たちにとって道標でありたい」と。
売り上げが落ち込んでしまった、辛いことが色々あった時僕を見ていれば「頑張ってみるか」と思える存在。トライアスロンで培ったあきらめない姿、地域を走り回り元気を届ける僕の姿を見て誰かがそう思ってくれたら。プロになった時からずっと、そしてこれからもエース栗原さんの理想の姿は一つだ。
「道標でありたい」

インタビューを通じた栗原さんとの出会いがすでに、私にとっての道標を与えてくれたように思います。

SNSアカウント&サイト

Twitter

Instagram

FBページ

公式サイト

  • -
    コピー

この記事を書いた人